医療・災害に関する活動


■医療に関する活動

聴覚障害者が安心して医療を受けられる環境づくりをめざして活動をしています。 

 聴覚障害者に健康、医療に関する学習の機会を提供しています。 

 また、医療機関に対して、聴覚障害者医療に関する提言を行なっています。

 







【健康・医療講座開催】

聴覚障害者が、日々の生活の中で「自分の健康を守り維持する」という

考えをより深めていけるように、医療関係者等をお招きし、医療と

健康についての学習会を開催しました。取り上げたテーマは、目の病気、

人間ドック、ストレスとうつ病、がん、風邪、腰痛、肩こり等多岐に

わたります。

 

 

☜チラシは、2000(平成12)年

 


【聴覚障害者の医療を考える集い】

聴覚障害者が安心して医療を受けられる環境づくりをめざして多くの方々とともに取り組んでいく機会として、聴覚障害者、健聴者を問わず広く

県内に呼びかけ開催しました。病院や消防局の担当者からの報告のほか、聴覚障害者や手話通訳者による体験発表を行いました。

 

 

        

             写真は、2000(平成12)年12月2日☞

 


☜左、自己表示カード「耳が聞こえません」 

☜右、自己表示カード「耳が聞こえにくいです」

 

 

 

  

【自己表示カード設置のお願い】 

自己表示カードは、松本市が作成し希望者に配布したもので、聴覚障害者が「耳が聞こえない」または「聞こえづらい」ことを表示し、相手に理解と配慮を求めるものです。2008(平成20)年、「聴覚障害者が医療現場で不利益を受けることがないように」との目的から、松本市の許可を得てこのカードを複製し、受付に100枚ずつ設置していただくよう、松本市医師会を通じて市内の8病院にお願いしました。

 


【信州大学病院外来駐車場無料化の働きかけ】

2011(平成23)年度から信州大学病院外来駐車場が全面有料化になりました。それを受けて、同年6月、各自治体より派遣される手話通訳者・要約筆記者の駐車料金を無料化してほしい旨、申し入れを行いました。派遣通訳者の業務は、聴覚障害者への支援だけでなく、医療の基本となる「患者の権利を守る」ために、医療機関側にも必要とされるとの趣旨から、駐車料金徴収対象者から派遣通訳者を外してほしいとの交渉でした。

7月には、信州大学病院から「平成23年7月21日より手話通訳者・要約筆記者の駐車料金無料化実施」の回答が得られました、松本市役所担当課へ連絡し、登録通訳者への周知等打ち合わせを行いました。

また、無料化の対象は、松本市派遣の登録通訳者だけではないことから、塩尻市、安曇野市の各設置通訳者に対しても、登録通訳者への連絡と周知をお願いをしました。

 


【聴覚障害者の医療体験を聞く会「最前の医療を、公平に受けるために」】

聴覚障害者3名による医療体験発表を聞き、「医療現場で大切なこと」「わたしたちに今できること」「聞こえなくても、医療現場で不利益を受けないようにするためには」について、参加者全体で考え、意見交換を行いました。

 

 

 

☜写真は、2013(平成25)年11月

 

 

 

 










■災害に関する活動

聴覚障害者の緊急・災害時の安全確保等環境づくりをめざして活動をしています。 

 聴覚障害者の119番通報バリアフリーをめざすとともに、緊急時・災害時の安全を確保するために、

 災害防災情報システムの充実、情報保障の確立をめざして、関係機関へ提言を行なっています。

 







【緊急・災害時に安心して避難するために】

聴覚障害者が防災意識を高めるために緊急災害講座を開催しました。

自分たちが学習をして力を付けて自助につなげます。

 《これまでの講座内容》

 非常持出品と非常食、地震体験車体験、

 災害伝言板サービス模擬体験、消火訓練、

 文字情報イラスト付きAED体験、等

☜写真は、2006(平成18)年、地震体験車体験学習会

 


【字幕・イラスト付きAED】

救急時に、自分自身や身近な人々の命と健康を守るために、基礎的な救命技術を繰り返し学べるようにと、何度も救命講習会を開催してきました。AEDの体験もその1つです。

音声でガイドするAEDは、聴覚障害者にとって使いにくいため、聴覚障害者でも自立して使用できる、見てわかる説明付きのAEDがほしいという要望が出され、2013(平成25)年6月に、

字幕・イラスト付きAEDが導入されました。音声に加えて液晶画面にイラストと文字が表示され、聴覚障害者にとっても操作方法がわかりやすいものとなりました。

              字幕・イラスト付きAEDの画像☞

2020年(令和2)年現在、松本市総合社会福祉センター1階集会室に設置されています。

 


【『聞こえません』ゼッケン】

「聴覚障害を表示するもの」を常備したいと聴覚障害者から要望がありました。 

2010(平成22)年、社会福祉法人長野県共同募金会配分事業に申請して配分を受け、ゼッケン、腕章、たすき、はちまき等を試作しました。試着していただいてアンケートを実施した結果、ゼッケン(かぶる形)に決定しました。

2011(平成23)年、緊急災害講座を開催して希望する聴覚障害者に『聞こえません』ゼッケンを配付しました。

さらに、松本市、塩尻市、安曇野市、松本ろう学校に配付しました。            写真は、『聞こえません』ゼッケン☞