「第5回フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会」を開催しました。

 

日 時:2023年11月26日(日)12:30〜16:00

会 場:松本市総合社会福祉センター 4階大会議室

テーマ:わたしたちの取り組みから考えること

内 容:

・式典

・わたしたちの取り組みについて発表

 1)情報が聞こえなくて困ること(情報バリアフリー委員会)

 2)介護の場所で困ること(デイサービス陽だまり)

 3)病院で困ること(聴覚障害者の立場から)

・話し合い

・手話を覚えましょう

 


ごあいさつ

特定非営利活動法人 松本市聴覚障害者社会参加支援協会

理事長 花村有利子

 本日ここに「フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会」を4年ぶりに開催することができました。松本市をはじめ、松本地区ライオンズクラブ、松本市社会福祉協議会、他諸団体の皆様のご支援をいただきましたお陰と、心より感謝申し上げます。

 「フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会」は、障害のある方、とりわけ聞こえない、聞こえにくい人が抱えている問題について、市民の皆様と一緒に考え連携していきたいと願って開催しております。

 私たちは、障害があっても障害がなくても、気持ちよく暮らせる社会をめざして、30年前から活動を続けてまいりました。自主事業は、「聴覚障害者が安心して医療を受けられる環境づくり」「聴覚障害者の緊急・災害時の安全確保等環境づくり」「聴覚障害者の情報保障と情報バリアフリーをめざす」です。松本市から委託を受けて行っている事業は、「字幕・手話広報作成事業」「聴覚障害者生活訓練事業」です。「字幕・手話広報作成事業」は、耳で聞く情報を目に見える形にして伝える方法を検討して、聴覚障害者への情報保障と情報バリアフリーをめざしています。「聴覚障害者生活訓練事業」は、相談支援センターあすなろが担当しています。あすなろは、全障害者対象にサービス等利用計画を作成する等の相談支援事業を行っております。

 コロナ禍の数年は、制限はありましたがなんとか活動を続けてきました。その間に、聞こえない人のドラマで手話ブームになり、手話に興味を持つ人が増えたようです。今後は、聞こえない・聞こえにくい障害を理解していただいて、障害があっても気持ちよく暮らせる社会にするには、何を工夫していけば良いのかを考えていきたいと思います。

 今回のテーマは「わたしたちの取り組みから考えること」といたしました。私たちの活動を発表して、会場にお越しの皆様とともに話し合い、理解をさらに広げたいと願っております。

 今日ここにおいでいただきました皆様に、心より感謝申し上げ挨拶といたします。

 


ご祝辞

松本市健康福祉部長 加藤琢江様

 松本市健康福祉部長の加藤琢江と申します。

 第5回フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会の開催を心からお慶び申し上げます。

 松本市聴覚障害者社会参加支援協会様には、聴覚障がい者生活訓練事業・字幕手話広報作成事業を受託して頂き、日ごろから松本市の聴覚障がい者の意思疎通支援へのご協力を大変感謝申し上げます。

 また、意思疎通支援にとどまらず、特定相談支援事業にて、聴覚障がい者以外の支援にもご尽力いただいております。

 近年、聴覚障がいをテーマにしたテレビドラマが立て続けに放映され、聴覚障がいや手話に関して注目が高まっています。松本市で開催している手話講座にも多数の受講希望があり、聴覚障がいや手話に対する理解の深まりを感じます。

 昨年、松本市は“一人ひとりが尊重され互いに支え合い認め合える共生のまち”を基本理念とした「第4次松本市障がい者計画」を策定しました。「こども・高齢者・障がい者」という枠組みや、「支えられる側と支える側」といった従来の関係を超えて、人と人、人と社会がつながり、一人ひとりが生きがいや役割を持ち、助け合いながら暮らしていくことができる、地域共生社会の実現を目指してまいります。

 松本市聴覚障害者社会参加支援協会の今後益々のご発展と、参加されたお一人おひとりのご健勝とご活躍を祈念し、祝辞とさせて頂きます。 

 

社会福祉法人 松本市社会福祉協議会

会長 小林弘明

 本日は、「第5回フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会」が、四年ぶりに、このように、盛大に開催されますことに、松本市社会福祉協議会を代表して心からお祝い申しあげます。

 日頃から松本市聴覚障害者社会参加支援協会の皆様におかれましては、聴覚障がい者の福祉向上・社会参加・社会的自立を目指し、活動されていることに対しまして、また、社協事業へのご支援・ご協力に対し、心より敬意と感謝を申しあげます。

 松本市社会福祉協議会では、障がい者の相談支援・訪問介護・療育支援・就労支援・共同生活援助のほか、手話通訳の派遣事業などの様々な障がい福祉サービスを行っておりますが、最近では、就労支援施設利用者と児童センター利用児童、高齢者サークルのメンバーなどとの交流事業を行うなど、障がいをお持ちの方々が、地域社会において安全・安心にいきいきと暮らせるよう、また、共生社会の実現に向けて、取り組んでいるところでございます。

 本日の「第5回フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会」では、『わたしたちの取り組みから考えること』をテーマに、それぞれのお立場から、取り組みについて、発表や話し合いが行われるとのことで、この機会に、多くの市民に聴覚障がい者が抱える様々な問題を知っていただき、共に考えていく中で、地域社会において障がいの有無にかかわらず、誰もが気持ちよく暮らせる地域共生社会の実現に繋がっていくように願っております。

 私ども、社会福祉協議会としても、引続き支援協会の皆様と共に、積極的に取り組んでまいりますので、引続きご支援・ご協力賜りますよう、お願い申しあげます。

 結びに、松本市聴覚障害者社会参加支援協会をはじめ、共催されました関係の皆様、また、本日ご来場の皆様方のご健勝と益々のご活躍をご祈念申しあげまして、お祝いの言葉といたします。

 

 

ライオンズクラブ国際協会334ーE地区 3R1Z 松塩6クラブ会ホストクラブ

松本中央ライオンズクラブ会長 青島千恵様

 この度は、数年におけるコロナ禍が過ぎ「第5回フォーラムみんなが気持ちよく暮らせる社会」が盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。

 松本市聴覚障害者社会参加支援協会・花村理事長を始め関係各位の皆様の日頃からのご尽力に敬意を表するものであります。

 私ども松本の各ライオンズクラブでは日頃より協会の皆様と関わりを持たせて頂き、皆様と協同で障害を持つ方々への支援のお手伝いができれば幸甚に存じます。

 今回のフォーラムでは、時代の背景からデジタルツールが発達してきて障害を持つ方にとって進歩した面と、まだまだ社会の理解が低く折角のデジタルツールが今ひとつ使いにくい面もあり、改善の余地がある点を実例を元に情報を共有し、参加者の皆さまと「気持ちよく暮らせる社会」をどのように実現していくかを考える素晴らしい機会になると期待しております。

 我々松本中央ライオンズクラブでは信州大学レオクラブチャーターし、今後も地域を担う若者たちと一緒に社会をより良くする活動をしてまいりたいと考えております。

 この機会に我々も障害を持たれている方々への理解を少しでも深めたく、今後ともご教授ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

 結びに、松本市聴覚障害者社会参加支援協会・関係各位・ご来場の皆様のご多幸を心よりご祈念申し上げお祝いの言葉とさせて頂きます。


話し合い

「わたしたちの取り組みについて」の発表に対する感想やご質問、そのほか多数のご意見をいただきました。ありがとうございました。

・陽だまりはなぜ閉所してしまったのか。素晴らしい活動なのにもったいない。手話を勉強してスタッフになりたいと思ったのに残念。

・忙しそうにずっとパソコンを打っている人たち。文字による情報提供のための要約筆記? 初めて見た。

・聴覚障害を理解して、聞こえない方々にきちんと対応するために、幼少期から手話を学ぶことが大切だと思った。

 


手話を覚えましょう

医療や介護の現場で役立つ手話をいくつか紹介し、会場の皆さんと一緒に表現してみました。

「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「名前」「生年月日」「健康保険証」「診察券」「駐車券」「番号」「けが」「病気」「薬」「体温を測る」「血圧を測る」「痛い」「だいじょうぶ?」「お大事に」‥まだまだあります。覚えられますか?